SPSO OSAKA - 大阪堀江のパーソナルスタイリング事務所
スーツのジャケットやコートにあるベントって?

スーツのジャケットやコートにあるベントって?

ファッションの疑問
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

スーツのジャケットやコートにある『ベント』知ってる?

ベントって言われて「これ!」
IMG_9219のコピー 言える人どれくらいいますか?

ジャケットやコートのディテール
ディテールとは…

ディテールは「細部」という意味で、ファッションでは服の部分、細部のデザインをいい、ディテール・デザインと総称する。

服の基本的な部分でネックライン、カラー(衿)、スリーブ(袖)等、装飾性の強い細部でプリーツ、タック、ギャザー等に分けられます。

服のデザインをする上で、ディテールは欠かすことができず、デザインのポイントとして全体のバランスを考え、シンプルな服や個性的な服にもディテールは重要な役割になります。
(http://www.stt-s.com/detail01.html 参照)
細かく言える人は少ないと思います。

⚠️問題なのは、最近のショップ店員や、それこそパーソナルスタイリストを名乗られている人たちですら、

細かいディテールを正確にお客様に伝えられない人たちが増えてきてしまっている…と言う現状があることです。

せめて仕事にするなら勉強してください。

対価をいただく限り、お客様が不幸せになる仕事は絶対にしないでください。

スーツのジャケットやコートにあるベントって?

知らなかった人は、ここで知ってください。

そして、

☑️ 何の為にあるのか?
☑️ 何の為にいつ頃作られたのか?
☑️ 自分の洋服はどのベントになっているのか?

などを一緒に再確認してまいりましょう!
【ベント】

発祥はイギリスで、乗馬用のハッキングジャケットを乗馬の際の乗り降りの動作が楽なように裾を割ったのがはじめとされ、洋裁用語で「馬乗り」とも言われます。
ジャケットやコートの後ろ身頃の裾に、中央、または両サイドに切れ込みを入れた裾割りのことを言い、機能的でありジャケットのシルエットにも重要な影響を与えるディテールデザインのことを言います。

《種類》

・センターベント

・フックベント

・サイドベンツ

・ノーベント

※調べてみると、『センターベンツ』と書かれているサイトもあるかと思いますが、
正確には1つの裾割りのことを『ベント』と言います。
サイドベンツは切れ込みが2つとなり、複数形-sで『ベンツ』となります。
【センターベント】

起源は乗馬用ジャケット。多くのアメリカブランドのスーツに採用されるオーソドックスなディテール
LRMX6876 最も多く着られているのが「センターベント(シングルベント)」ではないでしょうか。
シングル2釦スーツ・ノッチラペル・センターベントの組み合わせは、一番オーソドックスなビジネススーツの基本形。
元々は乗馬をする際にベントがなくては、乗り降りや身体を曲げた際に動きにくかったことから考えられたデザインと言われています。(別名「馬乗り」とも言われます。)
アメリカブランドのスーツに採用されることが多いディテールです。
ビジネススーツによく使用されるディテールですが、シングルスーツや、最近の細身で着丈が短めのスーツとは相性がいいです。
軽快でスポーティーな印象にしたいのであれば、センターベントが◎


【フックベント】

アイビースタイルのジャケットやモーニングコートに採用されるセンターベントの派生のディテール

センターベントと同じジャケットの背裾中央に入る「フックベント」ですが、よく見ると背裾からさかのぼったベント開き止りが、カギ型(フック)になっています。
アイビースタイルのジャケットやモーニングコートに採用されるディテールです。
元はセンターベントの変形である為、シングルのスーツにセンターベント感覚でオーダーしても、特徴的な伏せ縫いのために入るミシン糸がアクセントになり、個性のあるジャケットになります。
ビジネススーツにはあまり採用されませんので、経緯を知り、意味をわかって遊びを入れる意味合いでオーダーするなら◎


【サイドベンツ】
TLYV8991 剣の抜き差しをスムーズにするために考えられた実用性のディテール

スーツにおいてセンターベントに次いで多く見られるのが、スーツを後ろから見て両脇縫い線上に2本の切れ込みがあるのがサイドベンツ(ダブルベンツ)です。
腰に吊った剣(サーベル)の抜き差しをしやすくするためのデザインの名残りと言われています。(別名「剣吊り」とも言われます。)
両サイドに切れ込みが入っているため、ベントの切れ目から動きに応じて足の付け根⇒ヒップと流れて見えるので、足を長く縦長に見せる効果があります。
あらゆるスーツに相性が良いですが、あえて言えば着丈が短くないスーツやダブルブレステッドスーツに◎


【ノーベント】
OURD2799 クラシックでドレッシー。タキシードやクラシコスーツに採用されることが多いエレガントなディテール

ベントのないバックスタイルは、紹介した「センターベント」「サイドベンツ」が「動きやすさ」という機能性を高めるためのディテールであったのに対し「ノーベント(ベントなし)」は社交パーティーなど公式の場で着用する、機能性を必要とされないスーツに採用される由緒正しい最も歴史の古いクラシックなデザインです。
タキシードやディレクタースーツにはマストなディテールであり、クラシックを大事にするクラシコイタリアのスーツにもよく採用されています。
ベントを作らないことでジャケットのバックスタイルの印象を薄くしお尻に視線をひきつけません。
後ろから見られたときのカッコ良さは、ブリティッシュスーツやクラシコスーツなどのコンセプトそのまま、ドレッシーでエレガントな雰囲気を出したいのならノーベントが◎

人は後ろ姿を良く見られています

IMG_0969 男性の場合「男は背中で語る」と言われるように、後ろ姿が格好良い男性は素敵に見えるものです。

男女に関係なくビジネスでも使うスーツスタイルにおいて、後ろ姿の印象を左右する要素のひとつに「ベント」もある!そう思っています。

種類ごとに与える印象や起源が違うことを知っていただけたのなら、次は使い勝手を僕なりの解釈で説明してみましょう!

【センターベント】

乗馬における動きやすさを実現するために考え出されたデザイン!
と、センターベントは言われておりますが、乗馬をする方達には良くても普段から馬に乗って行動をしている人は居ませんよね。

では何の役に立つのか?

ジャケットの着丈が短めがお好みの方!

サイドベンツで着丈を短くしてしまうと、お尻に生地が乗って浮いてしまい生地が綺麗に落ちることがなく、サイドの切れ目が開いてしまいます。
その点センターベントにすれば、着丈を短くしても切れ目で生地が横に逃げることで、引っかかりがなく綺麗に落ちてくれるので短めの着丈を望まれる方はオススメです!

そして、知らない方も多いかと思われますが、センターベントを合わせられるのはシングルのジャケットだけと言ってしまっても良いほどであり、ダブルのジャケットでセンターベントを合わせているのは、ピーコートかあえてオーダーで指定し作られたジャケット以外では見ることはありませんのでお気をつけ下さい。


【サイドベンツ】

腰に吊った剣(サーベル)の抜き差しをしやすくするためのデザインの名残り!
と、サイドベンツは言われておりますが、今のご時世腰に剣をさして歩いていれば“銃刀法違反”で捕まりますので、サイドベンツは役に立ちませんね!

では今は何の役に立つのか?

ポケットによく手を入れる方!

この方達にはサイドベンツの方が綺麗にジャケットのサイドが割れることで、たとえポケットに手を入れる行為ですらジャケットのシルエットに無駄がなくスマートに見えるので、オススメです!

『スーツのジャケットやコートにあるベントって?』

少しでもお役に立てましたでしょうか?

スーツのジャケットやコートにあるベントって何のためにあるの?
オーダースーツを作るにもどれにすれば良いの?

気になっていた方は多少なりともいたかも知れません。

せっかく着る洋服だからこそ、知識を持って意識をしながらご自身のファッションに取り入れてみられてはいかがですか?

ベントに関連する記事で、『知らなければ損してる!知って得する洋服の◯◯な落とし穴 『しつけ糸』編』も書いております。
http://spsoosaka.com/post-1637/
合わせてお読みいただけると、より深い知識が得られると思います!

これでファッションを語るうえで知っておくと会話が盛り上がったり、ショッピングに行かれても少しは知っていることで楽しめますよね。

1時間前まで知らなかったことも、今では自分の頭の引き出しの中に入っているはずです!
初めは「なるほど」でOKなんです!
その言葉の中にある清々しい気持ちが、より毎日のファッションスタイルを楽しくしてくれ、これからの挑戦の一歩に繋がることになるはずです!

他にも様々な記事をパーソナルスタイリストの観点で書いておりますので、是非そちらの方もチェックしてみてください。

おもしろい!勉強になる!と思っていただければ、「こんな記事があるよ!」と、周りの人にも教えてあげてください!

おしゃれの底上げがこれからも出来れば!沢山のおしゃれを意識する人たちが増えれば!と、心から信じて記事を書いております

お使いのSNSでシェアしていただければ、沢山の人がおしゃれに大事なことを知ることが出来ますので、ご協力よろしくお願いいたします。
弊社のパーソナルスタイリングに興味のある方は、

初めは『怖い』『怪しい』『緊張』などのイメージがあるかとは思いますが、【変わりたい】【変えたい】と言うその気持ちを大事にスタートの1歩とし、弊社のメッセージ欄に相談だけでも入れてみて下さい!

【新しい自分に出会うチャンスは、自分の勇気の1歩でしか始めることは出来ません!】

洋服は人生を変える

是非あなたの『勇気』をSPSO OSAKAのスタイリングで応援させて下さい!

あなたの1歩を心から楽しみにお待ちしております _D4S5484_1のコピー

PR